ならば

音とかで遊んでいたログ

EyeProofで視線を可視化する

The Eye Tribe Trackerは今の時点では開発者向けパッケージしかなく、視線のデータを使って何かをするアプリケーションは自分で作る必要があった。しかし、つい最近、The Eye Tribe Trackerと連携して視線のデータを解析・可視化するウェブアプリEyeProofがスタートした。今はまだクローズドβだけれど、一般公開されれば、デバイスさえ買えばプログラムを一行も書かずにヒートマップやスキャンパスを作ることができる。

参加者に応募していたら当選して招待メールが届いたので、使ってみた*1

操作はとても簡単。

  • まず、対象とする画像*2をEyeProofにアップロードして、呈示と切り替えのタイミングを設定する。
  • 次に、PCにThe Eye Tribe Trackerを繋いで、専用のクライアントソフトを起動して、呈示される画像を眺める。
  • 最後に、いくつか用意されている解析方法のどれを適用するかを選ぶ。これだけで視線を可視化できる。専門知識はいらない。

複数の被験者でデータを採って、その統計情報を取得することもできるようだ。
下の画像は、解析方法にスキャンパスを選んで可視化したところ。


結果

ヒートマップ:どこをどのくらい見ていたか






スキャンパス:視線の軌跡





昔、ITU Gaze Trackerというソフトと自作プログラムでスキャンパスのようなものを作ったことがあるが、それよりずっと簡単に綺麗な結果が得られるようになった。
視線追跡が身近になってきた。いろいろなデータが見たい。

*1:クローズドβ利用規約は公開されていないが、運営者にメールして、サービスや使った結果についてブログに書いていいと許可を得た

*2:これを書いている時点では対応しているデータは画像だけだが、今後はウェブサイトや動画にも対応する予定らしい