ならば

音とかで遊んでいたログ

ChucK 1.2.1.3リリース

ChucKの最新版1.2.1.3がリリースされた

最も大きな変更点は、念願のファイル入出力が(実験的に)サポートされたことだ。まだマニュアル化されていないので詳細はよく分からないけど、ファイル入出力用のクラスと、それから言語仕様も追加されている。ChucK演算子(=>)がまたオーバーロードされた。さらに逆向きのChucK演算子(<=)も加わった。UnChucK演算子(=<)もあるし、比較演算の以下(<=)もあるし、なかなかカオスな感じ。

examples/io/以下にファイル入出力のサンプルプログラムが用意されている。例えば、整数がいくつか書き込まれたファイルから読み込んで標準エラー出力に整数を一行ずつ出力するプログラムread-int.ckは次のようになっている。

// default file
"int.txt" => string filename;

// look at command line
if( me.args() > 0 ) me.arg(0) => filename;

// instantiate
FileIO fio;

// open a file
fio.open( filename, FileIO.READ );

// ensure it's ok
if( !fio.good() )
{
    cherr <= "can't open file: " <= filename <= " for reading..."
          <= IO.newline();
    me.exit();
}

// variable to read into
int val;

// loop until end
while( fio => val )
{
    cherr <= val <= IO.newline();
}

これを見る限りでは逆向きのChucK演算子C++の出力演算子(<<)っぽく使うようだ。C++ほとんど知らないけど。多分。


そして今回のリリースに合わせて、miniAudicleも最新版0.2.0になった。こちらの主な変更点は内部のChucKが今回のリリースの1.2.1.3になったくらい。